日落印象

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  • この『日没の印象』は、わたしの個人的な映画表現の出… この『日没の印象』は、わたしの個人的な映画表現の出発点になった作品。1971年から東京造形大学に非常勤講師として行くようになり、学生たちに詩の話をしたり、ゼミで映画を作らせたりしているうちに、既に8ミリで映画の真似事をしていたので、自分なりの映像表現をしたいという気持ちが募ってきた。そして、中古カメラ店のウインドウに「CINEKODAK K」を見つけて、それを使って個人で映画を作ることをはっきりと自覚した。一方で、NHKの映画カメラマンとして働いていたから、マスメディアの何たるかをそれなりに知っていて、それらの作品とは全く違うパラダイムを開くということを考えた。マスメディアが一般性という抽象的な方向に向いているの対して、あくまでも個人の固有性に目を向けた具体的なイメージの意味を問うという方向に向かった。これが、やがて『景色を過ぎて』『草の影を刈る』『15日間』へと展開して行くことになる。音楽は、アルゼンチンタンゴのアルバムから借りた。制作1975年。作者、40歳。

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